この記事は、私の投資歴を振り返りながら、投資を始めたきっかけ、運用方法の変化、その時の心境、反省点等を記載します。
今であれば絶対にやらないような失敗もしていますので、皆さんの今後の投資活動の参考になれば幸いです。
投資を始めたきっかけ
私が投資を始めたのは、2018年7月となります。
もともと浪費をする性格ではなかったので、500万円程度の貯蓄があり、このお金を元手に投資を始めました。
きっかけは、春の人事異動で投資をしている先輩と同じ職場になったことです。それまでの私は、「投資はギャンブル」という先入観に完全に囚われており、お金を稼ぐ方法は「労働」しかないと思っていました。
この方がしていた投資は、「高配当株投資」でした。電気・ガスといったインフラ企業への投資が主で、「絶対に倒産することのない会社に投資しておけば、たとえ株価が下がっても配当金がもらえるので問題ない」と言われていたことを覚えています。
この方に教わりながら投資を始めたのが、私の投資人生の始まりとなります。
2018年
楽天証券で口座開設後、一般NISAで高配当株投資からのスタートとなります。
初めて購入した銘柄は「九州電力」。この時の配当利回りは3%でしたが、先輩曰く、「電力会社が倒産することはない。原発が再稼働すれば値上がりも期待できる。」とのことで、全く調べずに購入。
結果として、コロナショック、無配発表等でズルズルと値下がりし、2023年末時点で保有分を含めて約50万円の損失となっており、一番の負け銘柄となってしまいました。
その他の購入銘柄
KDDI、丸紅、丸三証券、オリコ
結果
・KDDI、丸紅については、2023年末時点で大きく値上がりしているものの、途中で売買を繰り返しているため、全ての恩恵は享受できていない。
・オリコは途中で売却し、数万円の利益
・丸三証券は、大きく値下がりし、最終的に損切り。九州電力と合わせて100万円程度の損失
反省点
今振り返ると、非常に危険な投資をしており、失敗の多いスタートとなっています。
具体的な反省点として、
・銘柄選定が他人任せで、結果として、いまだに足を引っ張る銘柄となっている。
・NISA口座で損失を出しており、損益通算もできず、完敗状態。
・KDDI、丸紅といった優良銘柄も購入できているが、目先の値上がり益欲しさに売却し、株価 上昇の恩恵を十分に享受できていない。
といった点が、投資成績を悪くしている原因となりました。特に銘柄選定の部分については大きな課題が残る年となりました。
2019年
この年も引き続き、日本個別株の取引が中心で、2018年と合わせて、私の損失のほぼ全てがこの2年間に詰まっているといっても過言ではないでしょう。
購入銘柄は、昨年に引き続き「九州電力」がメイン。この時期は、やや下がり気味なもののナンピン買いで購入単価を下げて、配当額を増やすことを目標にして買い増しを進めていました。
結果として、ここでの買い増しが大きな損失となってしまいます。
結果
九州電力は、最大保有時で約2000株を保有。金額にして約250万円を集中投資していたことになります。投資経験の浅い時期に、よく調べもせずに他人の情報を鵜呑みにして集中投資。まさに負ける投資のテンプレを詰め込んだような状態でした。
心境
この時期は、小さなトレードで利益を出しつつも大量保有の銘柄で含み損が増えていました。日々損失は膨らんでいましたが、不思議と狼狽するようなことはありませんでした。
理由としては、
・貯蓄の全額を投資に回していなかった。(余剰資金での投資)
・配当は出ていたので、長期で保有していれば問題ないだろうと思っていた。
・幸いにも本業が安定していたので、生活に困るようなことはなかった。
という点が挙げられます。
こうして見返してみると、大して投資の勉強をしていなかったにも関わらず、「余剰資金での投資」と「長期保有」という考えをなんとなくですが持てていたのが不幸中の幸いでした。
反省点
・他人の情報を鵜呑みにした投資は、結果に対して納得ができない。
例え成功しても次に繋がることはなく、失敗した際は他人のせいにして反省ができないため。
2020年
2020年は、一般NISAからつみたてNISAへの変更を決めた年となります。
YouTubeを始め、様々な媒体から情報を集めて自分なりに精査し、辿り着いたのが「米国株投資」でした。
決め手となったのは、GAFAMの存在でした。今まで意識したことはなかったですが、周りを見渡せば、大多数がWindowsで仕事をして、持っている携帯はiphone、調べものはGoogle。そして余暇は、YouTubeやAmazonプライムで楽しみ、FacebookやTwitter(現X)で人と繋がる。買い物はAmazonで済まして、外出するときはGoogleマップで道を調べる。挙げればキリがありませんが、これらの事実を改めて自分自身で認識できたときに、アメリカという国にとてつもない魅力を感じてしまいました。
そして選んだ投資商品は「eMAXIS Slim 米国株式S&P500」。今考えれば、無難な投資先ですが、誰にでもオススメできる優良な投資先に出会えたことは、とても幸運でした。
結果
2020年はコロナショックの年でもあり、購入時期が下落時期と重なり、含み損でのスタートでした。
しかし、「株価は上下するもの」、「下落の後には上昇がある」という知識を得ていたため、淡々と購入することができており、米国株に関しては、年末には含み益になっていたと思います。
しかし、悲惨だったのが日本株。この時期は損切りなどは考えておらず、保有したままだったので、コロナショックの煽りを受けて含み損が100万円近くまで膨らんでいました。配当が貰えていたの継続保有していましたが、さすがに対策する必要があると感じつつも対応策が分からないという状態でした。
反省点
・日本株に対する対応が疎かになってしまっていた。
・企業の詰め合わせパックである投資信託やETFと個別株では性格が全く異なる。
・個別株は、継続的に企業分析を行う必要がある。
あとがき
以上が私が「長期投資」に辿り着くまでに迷走した道のりとなります。
「最初から米国株一本でいけていれば・・」と思うこともありますが、あのとき投資を始めていなければ米国株投資に辿り着くこともなかったかもしれません。
日本の高配当株投資は現在でも続けていますが、主力はやはり米国株。世界を牽引する米国市場の安定感と成長力は段違いだという考えは今でも変わっていません。
過去の私の投資は、まさに「敗者のゲーム」でした。
2024年からは新NISA制度がスタートしますが、焦る必要はないと思います。周りの声に流されることなく、自分自身が納得して「これだ」と思える投資先を見つけるようにしてみてください。
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