貯蓄を行う上で、大切な考え方が「貯蓄率」です。
貯蓄は「金額」ではなく、「割合」行う方が収入の変動にも柔軟に対応できて、常に一定の成果が見込めます。
貯蓄は、継続し習慣にすることが大切です。自分の収入や生活状況に合わせて、無理のない貯蓄率を設定して、継続して貯蓄できるように心がけましょう。
貯蓄率10%
貯蓄習慣のない方は、まずは貯蓄率10%から始めるのがいいでしょう。
貯蓄を行う上で大切なのは、「習慣化」することです。
まずは、簡単な目標を設定して、貯蓄が生活の一部となうように、無理のない範囲で「習慣化」を目指しましょう。
貯蓄率25%
伝説の億万長者と言われた本多静六氏をご存知でしょうか。
明治から昭和にかけて活躍した人物ですが、この方が実践していたのが「四分の一天引き法」。つまり、収入の25%を貯蓄に回すというものです。
収入の25%を貯蓄に回すとなると、今まで通りで生活していては達成することは困難でしょう。しかし、少しの家計改善を行うだけで達成できる数字でもあります。
そして、ここで貯めたお金を投資に回すことによって、10年後、20年後に大きな資産となります。
つまり、貯蓄率25%というのは、投資を雪玉に例えた際の「芯」を作るための大切な行動であり、投資で資産形成を目指していく上で重要な数字と言えるでしょう。
貯蓄率50%以上
貯蓄率50%以上を達成している人は、ある程度のお金に関する知識があり、意識的に貯蓄を実践している人でしょう。
そして、普通に会社員として給料をもらっている人が到達できるゴール地点とも言えるのではないでしょうか。
毎月の収入が20万円なら10万円、30万円だとしても15万円で生活しなくてはいけません。実家暮らし等の大きな固定費を削減できる条件がなければ達成するのは難しいでしょう。
しかし、貯蓄率50%以上を達成できるのであれば、投資を行う上では非常に有利に働きます。
なぜなら、投資の世界も「割合」で成り立っているからです。
例えば、10万で投資したものが20万円に増えたとします。この場合、投資した額の2倍になっており、「割合」でいえば100%増えたことになります。
これが100万円の投資だったとしたらどうでしょうか。100万円が同じように100%増えた、つまり2倍になった場合、200万円となります。
このように投資は、割合で増減するものであり、同じ増加率であった場合、投資金額の大きい方が得られるリターンも大きくなるのです。
そのため、貯蓄率を上げ、なるべく多くのお金を投資に回すことが資産の最大化を目指す上では重要となります。
貯蓄や投資のために生活を切り詰め過ぎてしまうのは本末転倒です。
無理のない範囲で、今の自分に合った貯蓄率を意識した貯蓄を行っていきましょう。
あとがき
野球の世界には、試合の後半を締める「勝利の方程式」と呼ばれる継投策が存在します。
なかなか昇給が見込めず、増税とインフレに苦しむ現在のサラリーマンにとって、貯蓄の習慣化から投資に繋げることこそが「勝利の方程式」と言えるのではないでしょうか。
勝利の方程式に繋げるためには、先発投手が試合を作る必要があります。つまり、私たち自身の努力も必要になってきます。
貯蓄のために支出を最適化させようにも、最低限必要なお金というものは存在します。
この「最低限必要なお金」だけは、私たち自身で稼ぐ必要があり、稼がなければ「勝利の方程式」に繋げることもできません。
「最低限必要なお金」は、人によって変わってきます。独身なのか、結婚しているのか、または子供がいるのか。人によって生活の状況も条件も違います。
今一度、自身の生活状況を振り返り、「最低限必要なお金」を稼げているか考えましょう。
そして「最低限必要なお金」を稼げているのであれば、「貯蓄の習慣化から投資」という「人生の勝利の方程式」を行なってみてはいかがでしょうか。
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